風 景 大 分 |
青の洞門 |
訪問日 |
2015年 5月 |
詳 細 |
大分県 中津市にある洞門です。 名称で知られる耶馬溪の中にあります。 山国川に面してそそり立つ競秀峰の下部を掘り抜いたトンネルです。 青の洞門の総延長は342mで、そのうち144mがトンネルとなっています。 江戸時代、諸国遍歴の途中にこの地を訪れた禅海和尚が、鎖渡しと呼ばれる難所で命を落とす通行人を見て、 トンネルを掘り安全な道を造ろうと工事に取り掛かり、約30年の歳月をかけ1750年頃に完成させました。 托鉢に回り、その浄財を資金に石工を雇いノミと槌だけで掘り抜いたと言われています。 開通後は人が4文、牛馬は8文の通行料をとっていたそうで、日本最古の有料道路と言われています 明治時代に陸軍の日出台演習所への道路整備の為、拡幅工事が行われ当初の形はかなり失われてしまいました。 明かり採り窓や通路のノミの跡などが当時のまま残っています。 全国的に知られる様になったのは菊池寛の短編小説「恩讐の彼方に」で、この青の洞門がモチーフとして描かれたのと、 1923年の「尋常小学国語読本 巻十二」という教材に史実としての禅海和尚の話が取り上げられ広まりました。 500m下流には耶馬渓橋があります。 |
行き方 |
中津市内より国道212号線を南下し、耶馬渓で青の洞門へ入る交差点があるのでそちらへ曲がります。 日田市内より同じく国道212号線を北上しても行けます。 青の洞門の南側に無料駐車場があります。 |